サブマリナーは160km/hの夢を見るか

野球やらアニメやらについて語ります

ファッションに興味のない俺氏の「ランウェイで笑って」感想

 

まず最初に一言、とんでもないものに出会ってしまった。

 

どうも朝でも夜でもおはようございます?みやびです。

 

今回は「ランウェイで笑って」という猪ノ谷言葉さんの作品を現行出てる1.2巻読み終わったんでネタバレにならない程度に感想を。

 

「ランウェイで笑って」とは、「パリ・コレ」を目指すヒロイン藤戸千雪と、ファッションデザイナーを目指す主人公都村育人の物語です。W主人公ですね。

 

ヒロインの千雪ちゃんは、モデルとしては158cmと「175cmないと厳しい」と言われてる業界では絶望的な身長。

 

主人公の育人くんは、「最低でも専門、大学卒」じゃないと厳しいファッションデザイナーを目指す。

 

その2人が「常識」に立ち向かい、最高の舞台である「パリ・コレ」を目指すのが主題である本作、友人が「これおもしれぇ」と言ってたので取り敢えず買って、発車待ちの電車内で読み始めました。

 

まず、千雪ちゃんの力強さに惹かれていきます。容姿端麗で足りないものは身長だけ(一般的に158って多少低いくらいよなぁとは思いつつ)で、その身長だけで夢を諦めなくてはならない業界の厳しさ、それに負けない千雪ちゃんの強さ。

 

そして、その強さに引っ張られていく育人くんも、また自らの強さを出していきます。

 

それまでの過程が全て発揮された2巻の後半の1ページは、今年度僕が経験したどのシーンよりも素晴らしいものでした。

 

はっきりいってここが書きたかっただけでこれ書いてます。ここからは蛇足とこじつけなので切って大丈夫です。

 

で、僕が好きなゲームがあるんですよ、ご存知の通り「アイドルマスター」って言うんですけど。

 

その「アイマス」でも、歌や踊りライブへの過程をアニメで描かれ、アイドル達、またプロデューサーの成長を描いていくわけですが、基本的にはダンスであったり歌であったり、他事務所との確執であったり、キャラ毎の成長イベント、身内でのライバル争いなどが話の中心になってくるわけです。

 

それに対しこの作品で中心要素となってくるファッションについてはそこまで触れられては無いんですよね。

 

アイドルのライブでは歌やダンス、そしてそれを彩るライトやドレスが大きな要素となるはずなのに、あまり触れられてこなかったところ。

 

そのドレスを魅せることを中心に描くこの作品を読んで、どんな思いでこの衣装になったのかって事を考えるきっかけになるのかなぁと。

 

服の為にモデルが存在するといっても過言ではないモデル業界。

 

それに対して自分の個性を演出してくれるのが日常生活の服。アイドルもこちら側でしょう。

 

しかし、根本的には、「衣装」というアートは、モード、流行を経て一つのスタイルとして一般に根付く事を考えると、結局は着る人のために落ち着くのかなぁと思います。

 

もちろん、アートとして完結させる作品も多々ありますが。ウチの卒業制作でもどうやってもドレスパーティみたいなところでも3Dプリンターで出力した素材をあしらったという仕様上、耐久的問題で着ていけないようなドレス作ってる人いましたし。個人的にはそのドレスすげぇ良かったと思います。同じ大学の人伝わってくれ。

 

そんな、アートがデザインに変化し、テンプレートに収まっていく業界、主人公達が描く物語で着てた服を、将来女性の方は着れるかもしれない事を考えると、「服の為のモデル」「モデルの為の服」という両立し難いテーマを両立させることが、この業界の永遠のテーマなのではないでしょうか。

 

そんな業界に挑戦していく2人を描いたこの作品をこれから楽しみに生きていきたいと思います。

 

なお、俺氏は服を考えるのが面倒なので、基本スーツが楽で良いんですが、就職先がクリエイター系(クリエイターするとは言ってない)なので、私服を考えるのが面倒なので、一年通してオフィスカジュアルを通したいと思います。

 

だれか誕生日が12/8だったので、なもりさんがイラストを描いてる「脱オタクファッションバイブル」を誕生日プレゼントとしてください。

 

1月遅れとか気にしませんので。よろしくお願いします。